大学が中目黒の新キャンパスへ移動したことで通勤が遠くなったのは確かなのですが、それに加えて今年度からレッスンの日数を増やしてしまったこともあって何だかとても忙しく感じています。
先日から先延ばしにしていた大事なソロのCD録音がまた近づいてきて、今はまた練習に勤しむ毎日を送っています。ここのところいろんな本番が立て込んでいましたが、必ずしもCD収録に関係のある曲を弾いていなかったので、今ようやく集中して録音準備に取り組んでいるところです。
そんな中、先ほどニューヨークにいる辻井伸行君から連絡があり、無事にカーネギーホールでのリサイタルを成功裏に終えたという朗報が入ってきました。彼は、急遽マレイ・ペライヤの代役ということで予定外のカーネギーホールの話が入ってきたのですが、もちろん彼はすぐに引き受けて、忙しいスケジュールの中、昨日無事にリサイタルを終えたということです。4月からモスクワ、香港、台湾、そして日本ツアーがあって4～5日前には宮崎での本番を終えたばかりだったのですが、その足でアメリカに飛んで行っていました。カーネギーではスタンディングオベーションは止まらなく、アンコールにはカプースチンのエチュードを含む4曲ほどを弾いたらしいです。あー、早く詳しい話が聞きたい。まあ彼とはまた近々ゆっくり会える予定なので楽しみです。
ということで、おそらく私よりも忙しいスケジュールを生きている辻井君に励まされて、まだまだ朝も夜も練習を続けるしかないストイックな毎日を過ごしていくつもりですが、カプースチンの新曲を録音レベルで仕上げるというのはなかなか骨の折れる仕事であることは確かです。
今回は全曲シリーズ第3弾CDのリリース時期がまだ未定なのに第4弾の録音に踏み込んでいるわけですが、今年の上半期はかなり辛かったので、今後は手堅くスケジュールを組んでいこうと思っているところです。