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ミハイル・カンディンスキーさん

昨日、ピアニストのミハイル・カンディンスキー氏がうちの大学の授業に招かれました。
前半は、ラフマニノフのエチュード作品33から6曲、メトネルの作品34の「4つのおとぎ話」、それにグリンカの「アリャビエフの『鶯』による変奏曲」を演奏してくださいました。
メトネルが聴けたのは嬉しかったですね。
また、後半の公開レッスンではスクリャービンのソナタ第5番。4年の原田さんが演奏しました。
というわけで、昨日の授業はオール・ロシアものという珍しいプログラムとなりました。

大学では年間に何人もの教授やピアニストを海外から呼びますが、今年度の予定では、なんと半分がロシアの方。考えてみたらすごいパーセンテージですね。クラシック音楽の世界ではロシアの重要度は以前よりも上がったのかな、と思わせます。実際、そんな兆候は、私の周りではとても多いのですが…。

ミハイルは、あの画家のワシリー・カンディンスキーが祖父の祖父の弟にあたるそうです。
奇しくも昨日は、ちょうど数年前にスクリャービンとカンディンスキーの関係を論ずる文章を書いたという岡田敦子先生が授業に同席していらして、公開レッスンの前に、スクリャービンの音楽とカンディンスキーに関する説明があって、学生たちは思わぬ勉強の機会となりました。

スクリャービンの後期のソナタは、抽象絵画の先駆者といわれているW.カンディンスキーに近いものを感じさせますが、授業の後でミハイルは、彼自身はスクリャービンは前期の作品の方により親近感を感じる、と言っていました。
後期ソナタにより親近感を感じる人っているのだろうか…。

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