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1日の仕事スケジュール

カワイ名古屋のホールで、今シリーズ3回目の講座として「ラフマニノフとメトネル」という内容の公開講座をやってきました。
特にメトネルはロシアのピアノ音楽史では絶対にはずせない作曲家なのに、講座などで取り上げられることは今でも稀というか稀有というか…、あまり見ないですよね。そう考えると、つくづく10年前にあの状況でメトネルを当たり前にピアノ教育連盟の講座で語った森田稔先生はやっぱり偉いなあと思いました。
昨日の講座は『ピアニストによる…』シリーズだったので「演奏は必須かな」と思ってメトネルから数曲を演奏しました。


考えてみると、お陰様でメトネルに限らずずいぶん楽譜やCDなど出版してきたなあと、あらためて眺めてしまいました。

移動や本番は楽しいもので、最近は動き回っているほうが疲れを感じなくなってきています。何もすることがないほうが(そんなことはあり得ないのですが)逆に疲れる気がします。

例えば時間が一日空いていたとして、「今日はたまっていた仕事が一日中できるなあ」と思って、朝それを決心しても、実際にはできるものではありません。やはり飽きるというか、人間どんなに好きなことでも、又は切羽詰っても、同じことを一日中続けることは困難だという気がします。
考えてみたら、学校だって1時間目「国語」、2時間目「数学」、3時間目「理科」…などと1日に違うことをたくさん学びますよね。これがもし、1時間目「国語」、2時間目「国語」…と永遠に国語だったら嫌になるし、生きている喜びが得られない感じになってきますよね。ピアノなら一日中弾いていられるかというと、かなり切羽詰っていればそれもやりますが、やはり通常は無理があるでしょう。一日にやるべきことを多面的に持っているほうが、絶対に能率が上がります。

私の場合は一日空いていたとしたら、例えば1時間目「楽譜の編集・校正」、2時間目「新曲の譜読み」、3時間目「ロシア語の勉強」、4時間目「原稿を書く」…、そして放課後に「レッスン」(笑)、などとする。一日中ロシア語を勉強したかったとしても、一日の勉強量はこれ以上はできない、してはいけないと諦めることで、逆にトータルでは能率が上がるということをつくづく感じています。そのためには、かなりいろんなものを「捨てる」意志も必要なのですが。

もちろん、がむしゃらに一つのことを集中してやる時期も学生時代にはあっても良いかもしれません…。

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