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モスクワ・フィルハーモニーのコンサートのライブ配信企画

さすがはロシアのアーティストたち。世界がこのコロナウィルスの蔓延によって一変してしまった状況の中で、新たな”Домашний Сезон”(意訳=引きこもりシーズン?)という企画を打ち出して、モスクワ・フィルハーモニーの本拠地チャイコフスキー大ホールに一流アーティストを招いてライブ配信+収録をしています。1500席の大ホールにお客さんはもちろんゼロ、「観客なしのコンサート」という企画です。完全に空っぽの客席の中、静まったステージに超一流のアーティストたちが姿を現して演奏を開始します。

これはYoutubeでライブで観ることができます。3月20日から始まったようですが、まず最初に行われたデニス・マツーエフの演奏の動画をリンクします。ぜひアクセスしてみてください。

曲はチャイコフスキー『四季』から静かに始まりますが、その後なんとマツーエフはトリオでジャズを弾きます!すごい!知らなかった人はビックリでしょう。
本当に素晴らしい演奏が聴けます。


まだ私も全部はチェックしていないところですが、ほかにすでにルガンスキーも弾いていますし、ユーリー・バシュメット(室内オーケストラで)、ゲニューシャスとブズロフ(チェロ)など、そして今日はピアニストのマスレーエフが出演する日のようです。マスレーエフが弾くのは19:00からですが、モスクワとは時差があるので日本では夜中になりますね。彼の演奏は明日以降にでもチェックしてみようと思っています。

マスレーエフはちょうど4月26日にも日本の武蔵野市民文化会館でリサイタルをすることになっていて、この状況では(まだ中止の告知はないようですが)さすがに来れないかと思っているのですが、実は私はこの来日時に彼と会う予定もあったのです。もちろん彼との共通点はカプースチンの協奏曲を弾いていることくらいですが、昨年からこの春にぜひ会いましょうという話があって、今回初めてお話ができると楽しみにしていたところです。


それにしても、このモスクワ・フィルハーモニーの企画を知って、ロシアのアーティストや音楽関係者たちのスケールや発想の大きさにはいつもながら感動します。世界の演奏家たちは今後も次々と新しい発想を持って活動していかなければいけないということでしょう。まずはこのロシアからの素晴らしい発信(動画)にしばらく耳を傾けたいと思っています。

モスクワ・フィルハーモニーのサイトは、→こちら

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