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さて、音楽家はどう生きていくべき?(1)

今はコロナウィルス感染者がまだ増加し続けているために、演奏会などのイベントは次々と中止になって、この先もまだ見えない状態が続いているかと思います。これは世界中の主要な都市でそうなっていますので、本当に厳しい世の中になってきたと思います。世界は一変してしまいました。


ずっと演奏活動を続けてきたアーティストたちも、いつから演奏会が再開できるかまったく予定が立ちません。オーケストラなどの組織、ホール関係者なども本当に困った状態になっていると思います。そしてこの状況はひょっとしたらまだ一年は続くかもしれません。もし「向こう一年間、演奏会のスケジュールを組むことはできない」となった場合、一体どんなことが起きるでしょうか?すべて無観客、オンラインでやるのでしょうか?


レスナーの先生方もオンラインでいろいろ工夫してレッスンを続行している人もいますし、その方向性はまだ模索しながらも改善を進めつつ頑張っていくしかないでしょう。ただ、やはりリモートレッスンにもできることに限界はありますし、これがどこまで続くか…はわかりません。


夏に向けてのコンクールも今年はすでに軒並み中止が発表されています。この時期、もう人がたくさん集まるイベントや演奏会がまったくできないとすると、プロの演奏家に限らず、音楽を勉強している人たちはどのように自分のモチベーションを持ち続けていくか、これを考えなくてはいけないでしょう。ただ受け身ではどうにもならない、というか、いろんなアイデアを出して実行していくエネルギーとか、勉強の仕方自体を考えていかなければいけないと思います。


幸い、現代は情報だけは広く取ることができますし、勉強のための広範なコンテンツにも自宅からアクセスできる時代です。世界のあちこちで皆さんそのようにして、ある人はストイックに、ある人はクリエイティブに過ごしているようです。もちろん楽器奏者であれば練習をし続けたり、さらに腕を磨いていくこともできるでしょう。ただ、どのようにモチベーションを上手く持続していくか(しかもかなり長い期間)、ということがおそらく一番問題になっていくと思います。


今は春休みの延長上に休講になっている学校もいずれ再開しなければいけないし、再開してもすべてがこれまでと同じようにはいかないでしょうが、何かしらウィルスの感染拡大を防ぎつつ続けられる方法で環境を整えていかなければいけないと思います。具体的な方策が今後どんどん出されていくとは思いますが、ワクチンが開発されるまではまだ相当な時間がかかる可能性があるので、不便な生活がこのまま続くことはある程度覚悟しなければいけないでしょう。

また続けて書いていきたいと思います。

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