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ペルージャ音楽祭にて(5)

ペルージャでの音楽修行はまだまだ続きます。

とにかく参加者(生徒も先生も)が出演するコンサートが毎日平均2回ずつあるので、なかなかハードです。夜の演奏会が終わってホテルに帰ってくるのが午前0時を回ることもしばしば。それでも、やはり良い刺激を受けるので、できるだけたくさん聴こうとみんな頑張っています。

このような場で、いったい世界中から集まったピアノ学習者たちのレパートリーの全貌はどんなものか。それを知りたいと思う人もいることでしょう。それをお教えしたいと思いますが、私がずっとこの講習会と演奏会を通して見てきて、レパートリーは日本でのそれとたいして変わらないことに驚きました。ほぼ90%は同じと思って良いでしょう。だから、誰がどんな曲を持ってこようともレッスンでもなんとか対応できるし、クラシックピアノの世界はもう一つの完結した世界になってしまったと感じます。

逆に、私がやっているカプースチンなどはまだまだ珍しいですし、例えばフォーレの曲は日本人以外のレパートリーではあまり出てこないことがあります。それでいて、サン=サーンスやメンデルスゾーンのピアノ協奏曲は今回の課題になっていて多くの人が弾いたし、あまり演奏されないショスタコーヴィチのピアノとトランペットのための協奏曲も取り上げられたりしています。
ソロでは、York Bowen(ヨーク・ボーウェン)のトッカータを弾く子(13歳か14歳?)や、私のレッスンでも弾いてくれたルーマニアの男の子がリスト=ワーグナーのタンホイザー序曲パラフレーズを持ってきたり(彼自身の髪型と風貌がほとんどリストみたいだった)、前述したカプースチンの子など、日本ではあまり見かけないシチュエーションもありました。

なんとこのペルージャ音楽祭の様子がレポートされ、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のホームページに昨日アップされました! 今夏ヨーロッパで行われた5つの音楽祭がレポートされるということです。
ピティナのトップページ冒頭から各音楽祭レポートのページにリンクしています。
是非お読みください↓

ピティナホームページ→http://www.piano.or.jp/

間隙を縫ってアッシジを訪問しました!


FERMATAとは「停留所」のことです。
「伸ばす」ではなく「止まる」ということ…。知ってましたか?(笑)

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