昨日は、大阪の開明中学校・高等学校というところで、「才能の見つけ方、伸ばし方」という題で講演をしてきました。
会場は学校の体育館です。
メインであるはずの私の姿はほとんど見えないですが(笑)、ちゃんといるはずです。初めて訪ねた学校でしたが、本当に皆さん暖かく迎えてくださって感激しました。また、ステージにピアノも用意してくださり、演奏も披露することができました。
こうして話をさせていただくのは、自分としても辻井伸行君との12年をあらためて振り返って思い出す良い機会にもなります。11日のNHKの放送で伸行君が自分で24歳だと言っているのを聞いて、あらためて自分の中でかなり長い間、時間が止まっていたことに気がついたりしました。もう高校卒業から考えると6年目になるのですよね。自分が何を教えてきたのか、あらためて考えるきっかけになりました。
ところで、昨日その学校の校長先生らと話している時に、辻井君がどのくらいスゴイのか、本当のところはよくわからない、スゴイというのはわかるけど、一体どれくらいスゴイのかはわからない、とおっしゃられたので「なるほど、そういうものかな」と思いました。たしかに専門家でなければ、彼はテレビにはよく出るし本当にスゴイと思うのだけど、ピアニストとして彼が実際にどれほどの人なのかわからない、と思う人もいるかもしれません。そのくらい、彼は自然体でスゴイことを次々とやって見せているとも言えます。プロ中のプロであると言ってもいいでしょう。
彼についてはまだ謎が多すぎるのだと思います。その部分については、まだいくらでも話を続けなくてはいけないのかもしれません。