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いよいよ初合わせ!

3/12の紀尾井ホールの本番がだんだん近づいてきましたが、気分もカプースチンのコンチェルトに向き始めてきたところです。

大学は入試も終わり、現在は定期実技試験の真っ最中で、私もピアノ科の審査に入っていますが朝から夕方遅くまでずっと続きます。ピアノ科は丸4日間にわたってやりますが、明日が3日目になります。そして明日の試験が終わったあと、カプースチンの協奏曲6番のオケとの初合わせが入っています。場所が東京音大なので、試験終了後でもそのまま夜までぶっ続けで仕事(リハーサル)ができるわけです。有難いことです。

今回はカプースチンのOp.104の打楽器と2台ピアノのための作品が日本初演(ピアノは森、石井)、そして私がソロを弾くピアノ協奏曲第6番が世界初演となります。
一口に初演といっても、それは大変なものです。多くの人の協力がなければ実現しません。難解な新曲が演奏できる力量を持ったオケのメンバーを集めることもそうですし、今回のようなカプースチンの珍しい作品を演奏するためには、大量の打楽器の調達も必要です。合わせをするためにも、毎回ドラムセットやテインパニ4台など大型楽器を含む多くの楽器をその都度移動しなければなりません。もちろん本番のためには往復のトラックが要ります。スタッフも大量に必要です。また、今回はいろんな面で大学の協力もなければ実現不可能だったと思います。まだ演奏会は終わっていませんが、本当に多くの人に感謝しているところです。

3/12のコンサートはこちら(指揮者の曽我大介さんのHPのようです)でも宣伝してくれています!↓ありがとうございます!
http://www.soga.jp/_Premium/

よほどの強い気持ちとカプースチンへの思い入れがあるアーティストたちが奇跡的に集まらなければ、今回のような大掛かりな演奏会は企画することさえ困難だったと思います。私がこれまでに行なってきたコンサート活動でも、こういう演奏会はそう頻繁に実現できたわけではありません。カプースチンのソロ曲や室内楽の初演は私自身も多く行なってきましたが、協奏曲や打楽器を含む大型編成の作品を披露する機会は滅多にありません。ひょっとしたらこれで最後かもしれません。そういうわけで、今回はかなり力を入れて演奏者一同準備を進めています。

明日はオケのメンバーとも初顔合わせです。もちろん6番コンチェルト初合わせです。みんなプロだから、もちろんこんな新曲でも平気で一発で曲にしてしまうと思います。ただ、やはり初演なので、スコアには音の書き間違い(作曲者による)がけっこうあったりして注意は必要です。できるだけ正確な演奏を実現するために、指揮者やソリストには注意深いスコアリーディーングが必要です。
しかしとにかくスゴイ曲です!どうか一人でも多くの音楽ファンに聴いてもらいたいです!

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