東京音大付属高校生による企画で、高3と高2の5人で演奏会を独自に企画して頑張っているので紹介します。3月21日(木)13時半~MUSICASA(渋谷区)です。
昨日、プログラムの中のドビュッシーの「ピアノ三重奏曲ト長調」をレッスンしました。この曲はドビュッシーが17~18歳くらいの時の作品でとても爽やかな曲です。実はこの作品、1982年頃に新たに第2~4楽章の自筆譜が見つかって1986年になってヘンレ版で新しい校訂で出版されたため、ずっと昔から知られていた曲ではないのです。ドビュッシーには、意外に若い頃の作品にロマンティックで充実した名曲があります。この曲も掘り出し物の作品の一つと言えるでしょう。メンデルスゾーンやフランク、フォーレの影響を感じさせる作品です。
昨日のレッスン風景(Vn.の野尻君、Celloの坂井君、P.の埴原さんです)
プログラム第1部がソロ、第2部がアンサンブルとなっていて、このドビュッシーのほかにピアソラのリベルタンゴやカプースチンのシンフォニエッタ等も入っています。なかなか意欲的で、高校生企画としてはよく頑張っていると思いますので応援したくなりました。
共演者はほかに小野君(Cl.)、宮堂さん(P.)。
特に中高生で音楽を目指して頑張っているような人たちには、このコンサートはとても良い刺激になると思います。
