大学院2年生の二人がそれぞれリサイタルをしますので、ここにご紹介したいと思います。
1人目の大谷朋(おおやとも)さんは東京音大を卒業したあとワルシャワ音楽院に留学をしていました。帰国して東京音大の大学院で勉強を続けています。リサイタルは12月26日。
ポーランドで勉強していたことも関係しているのでしょうが、ショパンは好きでかなりマイナーな作品に至るまでレパートリーを持っています。そのショパンと、同じポーランドの作曲家シマノフスキの作品と組み合わせてのリサイタルです。
プログラムは以下です。
ショパン:ノクターン18番、序奏とロンド、ピアノ協奏曲第2番(ピアノ伴奏)
シマノフスキ:変奏曲 作品3
2人目の金子泉(かねこいずみ)さんは、あまりにもカプースチンが好きなために学部の卒業試験でもカプースチンのエチュード全曲(Op.40)を弾いてしまったという経歴の持ち主ですが、リサイタルは一件オーソドックスなプログラミングでありながら、これまた大きな力量を必要とする挑戦となるでしょう。リサイタルは11月30日。
プログラムは以下です。
スカルラッティ:ソナタ(2曲)
ベートーヴェン:ソナタ28番、
ショパン:舟歌
ラフマニノフ:音の絵(エチュード)3曲
スクリャービン:ソナタ2番
カプースチン:変奏曲 作品41
二人とも1月には修士試験での演奏もあります。大学院2年生のピアノ科は全員が一人60分のリサイタル形式の演奏をします。試験は丸3日間を要しますが、それぞれの個性的で思い入れのあるプログラムを聴けるので、リサイタルマラソンというか、非常に長い3日間にわたるコンサートという様相を呈しています。通常の試験と比べればかなり楽しく聴けます。(ただ、本当に長いですが。)
リサイタルの応援もよろしくお願いします。(チラシの画像はクリックすると大きくなります)

