現在ファジル・サイが来日していますが、なんと今日はうちの大学へ来ました。
今日のイベントは、「編曲」がテーマの2時間の講座と知らされていたわけですが、何をやるのか非常に楽しみでした。そして期待通り、すべてが意表を突いたものでした。
まず、ハイドンなどのクラシック曲と自作・編曲を混ぜたプログラムを20分ほど弾いたあと、「では皆さんとお話ししましょう」ってな具合になり、その後は質問形式ということになったのですが、学生たちは面食らってしまって満足に質問できた人はあまりいなかったのが残念です。
私自身は訊きたいことや感じたことは山ほどあったのですが、さすがに授業なので遠慮しました。おそらく作曲科の学生が少しでも混じっていれば、授業はもっと面白くなったことでしょう。それにしても、2時間の講座をすべて質問形式でお話ししましょう、という発想には呆れましたが同時に感動しました。しかし、時間は結局そのために早く終わってしまったのでしたが。なんとももったいない…。
今日の2時間でファジル・サイを正しく理解できた人はおそらくいなかったことでしょう…。
というわけで、授業終了後には少しだけ本人と話をしてきました。なんとカプースチンのことなどまったく知らないのですね。アムランのことも。仕方ないので、カプースチンの楽譜は2冊プレゼントさせていただきましたが。(絶対弾いてくださいよ。)
彼の演奏は、あらためて近いうちにもう一度聴きに行きます。