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最近のカプースチン情報(2014秋版)

11月22日(土)に、東音ホールにてカプースチン企画があります。

この演奏会はPTNAの公開収録コンサートにもなっていて、まだ映像として公開されていない楽曲は後にアップロードされることになっています。この日はおそらく演奏者複数によるオール・カプースチンのプログラムになる予定で、あまり演奏されてこなかった作品も含まれる予定です。詳細は私にもまだ分かりません。でも、カプースチンの最新情報を組み入れた有意義なコンサートになることは間違いないので、皆さんふるって聴きにいらしてください!

もう今では作曲家の新しい作品がCDなどを通じなくても聴ける時代です。カプースチンの作品も然り。例えば、2010年に作曲されたピアノ三重奏曲第2番Op.142をアルボス・トリオがCD録音したらほとんど同時にYoutubeでも聴けるようになりました。今ではカプースチン弾きとして有名なL.アンゲロフが先日演奏した同曲のライブ映像も公開されて、それも観れてしまいます。

ちなみにこのOp.142はピアノ・トリオの第2番とされていますが、Op.126のディヴェルティメントも数えれば、実際は3曲目のピアノ・トリオになりますね。そして今年作曲されたばかりの新作のOp.155もピアノ三重奏のための小品です!トリオ第1番のタイトルを持つOp.136は未公開です。

室内楽作品以外にも、少し古い曲で演奏されていない曲、長らく演奏されてこなかった曲がカプースチンにはまだ多いです。私が昨年世界初演することになったピアノ協奏曲第6番はOp.74(1993年作曲)ですが、それまで20年間も誰も演奏しなかったのです。あんな素晴らしい曲なのになぜ!?このコンチェルト第6番の演奏も先日Youtubeにアップされました。(不完全な映像ですが全楽章を聴くことができます。)
こんなすごい作品を作曲しておいて20年間も誰にも取り上げられなくとも平気でいられる作曲家の懐の広さに感銘を受けます。このように、まだカプースチンの音楽では知られていないことがたくさんあります。作曲は今も順調に続けられていて、この夏にはフルートとチェロのための作品Op.156が完成したばかりということです。

さて、来年5月4日にはカプースチン絡みの大きなイベントを現在企画中です。この日は全国のカプースチンファンに是非たくさん集まってもらいたいと思っています。最新情報を含め、カプースチンの音楽の新しい発信の場を作っていこうと思っています。いずれ詳しく告知する日が来ると思います。どうぞお楽しみに!

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