拙著『カプースチン~ピアノ音楽の新たな扉を開く』の重版が決定したという知らせを頂きました!

久しぶりに嬉しいニュースでしたが、やはりこの2月~4月あたりのカプースチン・ブームのような一連の動きが影響しているのだろうなと想像しました。
才能あふれるピアニストたちの演奏活動や動画が契機となって、やはりこの音楽は何なのだろう?楽しい!と、これまで知らなかった人たちにも知られるようになってきたのだと思います。この本は発刊してから4年半ほど経ちましたが、ぜひこの作曲家について興味を持って読んでいただきたいです!
話は変わって、昨日のニュースで、これまで長く発刊されてきた『レコード芸術』が6月をもって休刊になるということを知り、「ついにその時が来てしまったか!」というショックにも似た感慨を受けました。大げさかもしれませんが、確かにネットの時代になってCDが主流ではなくなってきたとは言え、まだまだ存在としては大きな価値を持つものだし、つい先日も、親しいピアニストたちと「なんと言ってもまだ『レコード芸術』誌があんなに元気ですからね~」などと話していたばかりでした。
毎月あれだけの情報量を誇って提供されていた『レコード芸術』。アーティストにとってだけではなく、音楽界にとっても重要な存在であった気がします。『レコード芸術』がなくなったら、やはりそうは言っても日本人演奏家たちのCDデビューやCD録音に対する気持ちの変化は生じるでしょうね。『レコード芸術』誌の特選盤!というフレーズに「何それ?」と言われる時代もいずれはやってくるのでしょう。なんだか寂しい限りです…。
どちらにせよ、時代の要請で録音の形態というものは今後もまだ変わっていくのかもしれないし、少なくともCD自体がアーティストにとってステイタスと考えられる時代はもう終わるのだろうし、でも録音自体がなくなる訳では絶対にないので、今後の演奏家は今後どんな活動形態に変わっていくのか、もちろんテレビやラジオがどうなるのか、とか、特に映像を使わない場合の録音音源というものをどう発信していくのか、ということなどを含めて本当によく考えていかなくてはいけなくなったと思います。