本日発売の「月刊ピアノ」2023年4月号です。

100ページに来月行われる「カプースチン祭り2023」が取り上げられ、この紙面上でサックスの上野耕平さんと私との対談記事が出ました。

上野耕平さんと直接会うのはこのインタビュー時で実は2回目でした。対談では一緒に話していてとても楽しく、特に話題がカプースチンでしたから話がどんどん進んで止まりませんでした(笑)。ライターさんゴメンなさい、というくらい二人で勝手に楽しくエンドレスに喋ってしまいましたが、記事になったのはもちろんその中の一部分ではあります。今回の「カプースチン祭り」には上野さん率いるThe Rev Saxophone Quartetのサックス・アンサンブルに彩ってもらうことで、とても多彩なステージになりそうです。
上野耕平さんとは2020年11月の浜離宮朝日ホールでの「カプースチン追悼コンサート」で初めてご一緒しました。初対面で5分か10分くらい楽屋で打ち合わせをした後そのままステージに出て本番で一緒にトーク進行をさせていただいたのでした。
あのコンサートは今考えればとても充実したものでした。出演者には彼らのカルテット以外に角野隼斗さんや紀平凱成君、piaNAやN響のメンバーなどが集まってくれてカプースチンを敬愛する多くの人たちが集まりました。演奏会としても大変貴重なものでしたが、あれはもうあの時だけの思い出ですね。動画は主催のイープラスさんがどこかに所持しているかもしれませんがもう見ることはできないかもしれません。
かてぃんさん、こと角野隼斗さんは明日3月21日、神奈川フィルとカプースチンの『ヴァイオリンとピアノと弦楽のための協奏曲op.105』という作品を日本初演するということです。このように現在進行形でカプースチンを広く知ることができるイベントが続いていきます。この曲なども聴けるチャンスは少ないと思いますが、他にもそのような曲はたくさんあります。作曲家としてのカプースチンは、実は必ずしも『8つの演奏会用エチュード』からくるイメージばかりではないのですが、来月の『カプースチン祭り2023』も絡めて、この作曲家のいろんな面が紐解かれる大きな動きになっていくと良いなと思います。