今年の5/4の「カプースチン・フェスティバル」で演奏された人たちにインタビューをしています。この日は、ものすごい思い入れで練習されてきたのではないかと思えるハイクオリティな演奏が多かったイベントでした。それぞれの練習方法や普段のライフスタイル、ピアノ演奏への思い入れなどを語っていただきました。
現在までに7人のインタビューが公開されています。
カプースチン協会のホームページから「スタッフブログ」にお飛びください。
1週間ほど前から辻井伸行君は「プレミアムリサイタル2015」のツアーが始まっています。7/1の旭川(なんと私の故郷)を皮切りに北海道3公演をちょうど終えて、今日は本州へ移動中というところでしょうか。このツアーは1ヶ月ほど続きます。
今回はリストのソナタという新レパートリーをプログラムに加え、ショパンとリストの大きな曲を前半と後半で2曲ずつ配置するという、かなり挑戦的なプログラムで全国を回っています。先週は私も彼と一緒にリストのソナタにどっぷり浸かって3時間(×2)を過ごすなど、1年半ほど前から私はふたたび辻井君の演奏活動に影響を与える立場に復活しておりますが、やはり彼と過ごす時間は今でも特別な意味を与えてくれます。
残念ながらツアーには一緒について行く余裕はありませんが、でも北海道なら行きたかったな~とあとから思い返しています。辻井君はこのツアーが終わったら、8月は自作を弾くコンサートシリーズ、9月はアンサンブル金沢と、そして11月からまたゲルギエフとコンチェルト…というふうにずっと本番が続いていきます。1年半後くらいまでスケジュールはビッシリ埋まっていますが、それにもかかわらず、どう見ても私より心に余裕を持った生活をしているように見えるのが不思議です。見習わなければいけない面がありそうです。
先日はたまたまベーゼンドルファーのサロンでハンス・ホライン氏がデザインしたという珍しいピアノを発見。オーストリアにはこのように奇抜なデザイン、独創的な感性を持った建築家や画家など多く存在するのですが、このようにピアノにデザインを施すのはかなり珍しいと思います。このピアノに出会えたのもかなり珍しい。よく見ると、デザインだけではなく、なんとピアノの蓋に支え棒がありません。根本でしっかり支えられていて自動で動くのですが、これにはびっくりしました。

