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ピアニストのライフスタイル

気が付くともう1ヶ月もブログを更新していませんでした。
12月はおそらく誰にとっても忙しい時節かと思いますが、音楽家は特にそうかもしれません。私の海外のピアニストの友人たちは文字どおり世界中を飛び回っている人も多く、自分でニュースレターを世界の音楽仲間たちに配信している人もたくさんいます。中堅の演奏家でもそうですが、特にこれからの若いアーティストは、自身のFacebookページやブログなどで自分の活動や能力を良い意味でアピールしていくことが必須かもしれませんね。

外国人アーティストたちは、けっこう本当に世界中を飛び回っている人も多く、また必ずしも自分が生まれた国に住んでいるわけではなく、アメリカやヨーロッパのどこかを拠点としている人も多いです。日本人演奏家は、けっこう国内だけで完結している仕事スタイルを持つ人もまだまだ多いように思います。確かに、日本だけを拠点にしてもアクティヴな演奏家たちにとっては仕事は忙しいほどあるのだとは思います。

先日も少し書きましたが、ピアニスト辻井伸行のライフスタイルは私から見てもなかなかハードなものがあります。来年は年頭から1ヶ月おきに国内のツアーと海外のツアーが交互に入っているような状況で、飛行機で時差の違う国をあちこち移動するだけでも大変ですが、その中で新しいレパートリーを確実に補充しつつ、過去に弾いた難易度の高いコンチェルト数曲を常に弾ける状態でいなければいけないという状況です。しかし彼は疲れをほとんど見せないし、私自身も彼と一緒にいるとどんなにハードな状況でも全然疲れなくなってしまうのが今でも不思議ではあります

先日、私たち夫婦でたまたま辻井君と某渋谷のイタリアンでお昼を食べていたのですが、そこへ彼のファンという人が一人寄ってきて「辻井さん、今度のオーチャードホールのリサイタル、聴きに行くんです。楽しみにしています。」と声をかけてくれました。お店に来る前に妻が辻井君に「なるべく目立たないお店で食べようか。そんなお店近くにあるかな?」と言うと、彼は「別に悪いことしてるわけじゃないし、隠れる必要なんてあるかな…笑。」ということで、普通にスパゲティを3人で食べていたわけですが。
今や多くの人に愛されているアーティストの一人ですが、その理由が私には分かる気がします。私自身がもう20年来の付き合いになるのに、未だに彼と一緒に時間を過ごしているとビックリすることがたくさんあるのです。まあそれはまた次の機会に書きましょう。

今年も残すところあと1週間ですが、まだまだ私も12/31の夜まで仕事が途切れることがありありません。本当に有難いと言えば有難いことです。明日からは静岡で国際音楽セミナー(ドリアード・ピアノアカデミー5日間)で楽しい外国のプロフェッサーたち、そして新しい若手ピアニストたちとの出会いがあります。とても楽しみです。今日までは大学で冬期受験講習会のレッスンです。

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