待ちに待った日本センチュリー交響楽団の「第230回定期演奏会」が告知されました。
チラシをご覧ください。
11月15日、大阪のザ・シンフォニーホールにて飯森範親さんの指揮でカプースチンの『ピアノ協奏曲第5番』をやります!
チケット申込みもようやく3日前から始まったようです。
チケットのオンライン申し込みは以下から可能なようです。
http://www.century-orchestra.jp/concert/no230/
日本センチュリー交響楽団のサイトから購入
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1751580
チケットぴあのサイトから購入
オケの定期演奏会のプログラムにカプースチンのコンチェルトが入るのはおそらく初めてのことかと思います。ついにそういう時代になりました。この演奏会のプログラムはコンセプトも曲のバランスも、また作曲家をウクライナ、ロシアでまとめたあたりもなかなか素晴らしいのではないでしょうか。
カプースチンのピアノ協奏曲第5番は、何度か書いてきましたが、1995年にN.ペトロフがモスクワで初演して以来の23年ぶりとなることでしょう。こんな名曲が今まで埋もれていたとは信じられません。
カプースチンという作曲家は自己宣伝をしないので、傑作がまだ山ほど眠っているのです。
この5番のコンチェルトの音源は存在しませんが、私はすでに実際に練習したり自筆譜スコアをずいぶん読んでいるので曲はもうよく解っています。それだから言えるのですが、このコンチェルトにはカプースチンの音楽の魅力がたくさん詰まっています! コンセプトがすごいというか、アイデアが破格です。曲の構成力というか、私にはもう天才にしか思えません。
第3番コンチェルトが作曲から31年間も演奏されずに放っておかれたことも驚きでしたが、このコンチェルトも誰にも知られずに今まで時間が経過してきたことにも驚きを禁じえません。
この曲は、もう私の頭の中では何度も鳴らしていますが、それでも実際に音になることを考えると、もう今からワクワク感が止まりません。6曲のピアノ協奏曲の中で、意外にも第5番だけはドラムセットが入らない編成なのですが、第3番と同じように他の多くの打楽器やボンゴは加わります。
この曲は大阪で日本初演を迎えることになりましたが、東京や遠くから聴きに来られる人もいることでしょう。チケットはいつ売り切れになるか分かりませんが、とにかく興味のある人は早めに手配していただくのが良いかと思います。カプースチンを知っている人にも知らない人にも、楽しんでいただけるコンサートになるのではないかと思います。

