Site Overlay

充実したアカデミーを終えて

セミナー中は、結局ブログを更新することができませんでした。けっこうなハードスケジュールでしたが、合宿は充実して楽しかったです。多くの出会いや語らいがあって素晴らしい経験でした。今もまだ余韻がありますが、やはりたまには環境の違うところへ出向くのは精神的に良いですね。

“つま恋”は、かなり広いリゾートでいろんなスポーツ施設などもあって、たくさんの団体が泊まっていました。期間中はずっと終日レッスンをしていましたし、その後は自由に過ごすこともできたのですが、さすがはヤマハのリゾート、宿泊施設間の長い渡り廊下にクラヴィノーヴァが展示してあるのを見つけてしまったので、寒かったのだけど夜中までそれで練習したりしていました。(自分の練習ピアノはしばしばこうして探し出すのです。笑)せっかくここまで来たのに温泉に入る時間もとれなかったのは残念。

精神的にはとてもとてもまだくつろげる段階ではなく、現在は当然ながらオール・カプースチンと格闘中。難しい新曲も多く含むプログラムは頂上の見えない山を登っているのと同じで、とても辛い時期を経なければなりません。全体像が見えてきたときには少し楽になるものなのですが。初めての経験では長いスパンでの練習の計算ミスが起こることもままありますが、これを避けるために頂上が見えるまでの間はある意味極限の状態まで練習を突き詰めることが大事です。

現在、メトネルとショパンのプログラムの準備もありますからカプースチンと完全な同時進行で、外から見ればリサイタル2つ分を普通に準備しているくらいに見えるかもしれませんが、現実はそれよりかなり厳しく感じます。決して音符の量だけの問題ではないと思うのですが…。これを普通の生活を過ごしながらやっているわけで、人とニコニコしながら話したりしている自分がときどき信じられないこともありますが、まあ職業ですから仕方がありません。修行を積んで、少しでも普通の人っぽく振舞いたいものです。

こんな時は、ピアノを演奏するためのノウハウや良いアイデアを次々と発見するものですが、残念ながらこんな時に限ってそれを書く暇がありません。いずれ余裕が出てきたときに、また「演奏のためのヒント」としてまとめてみたいと思っています。

上にスクロール
Translate »