先ほど大学の仕事から帰宅したら、ちょうどドイツのショット社からメールが届いていて、今月半ばに私が校正して送っておいたカプースチンのピアノソロ3作品が最終校正の段階に入ったということです。出版がずっと後回しになっていたOp.80以降のソロ3点ですが、数カ月後にはいよいよ世に出ることでしょう。
そしてそれと同時に、そのメールに新たにまた校正依頼の楽譜が一点添付されていました。その作品もまだ出版されていなかったOp.120以降のピアノ作品の一つで、これが出版されるといよいよ本当にもう数曲でピアノ作品は「全網羅」となるのではないでしょうか。今日校正をお願いされた作品は、実は先日のカプースチン祭りの打ち上げでカプースチンマニアの間で「あの作品はまだ出ないのでしょうかね??」と話題になっていた作品です。多くの人にはあまり関係ない話かもしれませんが(笑)。(「パラフレーズ作品」ではありません。)
いよいよ今年中にはもうカプースチンのピアノソロ作品で手に入らない楽譜はなくなってしまうかもしれません。ショット社はコロナ禍の長い大変な試練を経つつも頑張ったと思います。(日本で行う予定だった創業250周年イベントも消えてしまいました。)
今後はそれらの楽譜がどれだけ世界に広がっていくか、という段階に入っていきますね。(もっともショット社はそんなことは気にせず、売れても売れなくても良い作品であればこれからも出していくと思います。ベートーヴェンの時代からずっとそうなのですから。)