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F.デュプレのカプースチンCDリリースと最新動画


待ちに待っていたフランク・デュプレの新しいカプースチンCDが11月初旬にリリースされるのに合わせて、最新の動画をいくつかYoutubeにアップしたようです。

今回のCDにはピアノ協奏曲の2番と6番が録音されているのも嬉しいですが、何よりも作品8の『トッカータ』の完全バージョンが録音されたのが快挙と言って良いでしょう。この曲は1965年に公開された映画Кагда песня не кончаетсяの中でカプースチン本人が弾いている映像が有名ですが、実はこの映画の中で聴ける演奏はかなり短くしたカット版だったことがわかっています。デュプレはショット社からようやくこの作品の自筆譜を入手して今回完全版を録音したわけですが、聴いてわかるとおり半分くらいは聴いたことのない音楽でした。中間部分などもカプースチン本人が弾いているバージョンとは違うものです。この演奏はおそらく多くのカプースチンファンも初めて耳にすることでしょう。なんとこの演奏の映像がほぼ1週間前にアップされました。以下です。
Toccata op.8/ Frank Dupree

それから、以下は本日アップされたばかりの動画で、今回のCDリリースのための告知動画です。
Album Trailer/Kapustin Piano Concerto 2&6

この動画ではデュプレ本人はもちろん、彼のトリオのメンバーのドラマーとベース奏者などのインタビューも入っていて、ますます彼らの注目度が上がってきていると感じます。オーケストラの演奏シーンや雰囲気もとても良いです。何よりもデュプレ自身がジャズやビッグバンドが本当に好きなのだな、と感じました。彼はカプースチンが作曲したビッグバンドとピアノのための作品を、ピアノ協奏曲を含めて着々と一曲ずつ形にしていっているところです。すごいバイタリティです。あともう少しで録音も本当にコンプリートしそうですね。そしてカプースチンのピアノ協奏曲の演奏機会も今後もたくさんあって、12月には2番や4番、来年6月には5番などをヨーロッパ各地のコンサートで弾くスケジュールが決まっているようです。

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