少しずつ世の中は元に戻りつつあるようにも見えますが、まだまだ音楽業界では不自由な生活を強いられている人も多いことと思います。さすがにコンサートの見通しもそろそろ見立てていかなければいけない時期ですね。クラシックのコンサートはもう早く再開していくべきだと思います。
でもこんな時期はもうオンラインしか生きる道はないと思って、Youtube等を介して情報発信をしたり、空っぽのホールを使って発信するいくつかのイベント企画に参加したり、またそれをオンラインでも併用するようなイベントを試みたりしながら、その後ずっと活動を続けている音楽学生や若いアーティストたちもいたりしました。それを見てとても頼もしいと思えました。大学等に通わなくなって(すべてオンライン授業なので)、代わりに外で活躍する時間が増えたという人もいたようです。
さて、今日は夕方19:30からのNHKの番組で異才ピアニストとして紀平凱成(きひら かいる)君が大きく紹介されました。「首都圏情報ネタドリ!」(たぶん関東甲信越のみ)という番組で、カプースチンや自作を弾きまくってくれました。
私のピアノの生徒ですからもちろん私自身も少し出てしまいましたが、今日の内容はすでに2月にはほとんど収録していたものです。その後コロナ関連ニュースが優先されて放送がずっと延期になっていたのです。ただ、今日の番組ではカイル君が長いコロナ自粛期間に作曲していた新曲も番組中でたくさん流れていて、最新の彼の生活状況、活動状況などもわかる内容になってはいました。番組のバックミュージックにまで彼の曲と演奏が使われていたので、それらは私にも既成の名曲のように聞こえました。
ふと気がついたのですが、カプースチンの楽曲をテレビであれだけ一挙に視聴者に届けた人はこれまでいなかったのではないでしょうか。必ずしも私が仕掛けたわけではありませんから、カイル君の功績と言えるでしょう。彼が異色の才能を持っていることは、今日の番組を見ても多くの人が気がつくことと思います。彼にはまだまだ隠し玉がたくさんあるので、今後もどんどん紹介されてほしいと思います。
☆今日の放送を見逃した方のために、再放送の情報を下に書いておきます。
NHK首都圏情報ネタドリ!
6月20日(土)10:55~11:22(再放送)
6月22日(月)4:30~4:57(全国放送)
https://www4.nhk.or.jp/netadori/