10年前はまだ作曲家カプースチンの名前など誰も知らなかったのに、今では演奏する人もかなり増えて、もう全部はとても追えない状況になってきています。
さて、最近耳に入ってきた話題から二つ。
一つは、サックス四重奏のための作品で楽譜が出ているという情報。演奏会でカプースチンの曲を取り上げている、それもピアノ曲でよく知られているあの「8つの演奏会用エチュード」op.40を編曲して演奏したのがサックスの浅利真さんです。楽譜がフォスターミュージックからこの10月に出版されたということです。
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ピアノ奏者以外の演奏家にこのようにカプースチンが注目され始めているのはとても嬉しいことですね。
それから、デビューCDにもカプースチンのエチュードを取り上げた松本あすかさんですが、2枚目のCDがこの11月6日に発売ということで、こちらにも1曲カプースチンのオリジナルが、それも2台ピアノのための「マンテカ」op.129が録音されています。
一人で多重録音したということで、これまた興味深い演奏になっていますね。一部は視聴で聴くことができます。
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「マンテカ」によるパラフレーズOp.129は、私も何度かこれまでに演奏し、楽譜出版の要望もあったのにずっとお待たせしておりましたが、いよいよ今月末にプリズムから出版されます。カプースチンの現時点で唯一の2台ピアノ作品で、楽譜も充実したものを提供できるよう現在編集中です。ピアノアンサンブル・ファンにはきっと喜んでいただけるものになると思います。どうぞお楽しみに~。