本日発売された「レコード芸術」10月号は、私が執筆させていただいた関係もありさっそく目を通しました。

それにしても「レコ芸」はいつも充実した内容を持っていると感じます。音楽はこのところネットの普及でだんだん安く扱われていく可能性が濃い中で、いや、そう簡単に録音やCD出版というものはまだまだ廃れないのではないか?とあらためて思いました。
それほど音楽やアーティストの話題、あるいは録音そのものに関して豊富な話題を提供しています。
今月号ではアムランの新譜2枚が特選盤になっていたのも嬉しかった。1枚はリスト&タールベルクの作品の録音ですが、もう1枚は以前から知られていた「イン・ア・ステイト・オヴ・ジャズ」というCDで、なぜかこの時期に日本であらためてリリースされたのですが、カプースチンのピアノソナタ第2番が入っているものです。ほかにもカプースチンのCDは(私が紹介したものを除外しても)他のページなどでも見かけることが多くなりました。
内容はクラシック音楽に関するものが中心ですが、かなり広範囲に興味を掻き立てる記事が多く、旬のアーティストなどへのインタビューや新譜情報のほかにも、クラシック音楽に造詣の深い人に限らず、さまざまな勉強になると思われる情報がたくさん入っていました。一気に全部は読めないほどです。音楽情報誌として、これだけの内容のものを毎月出してくださるのは本当に有難いです。
やはり紙の本と同じように、これからもCDを買い続ける人はいるのではないかとあらためて思いました。そこにある理由は何だろう?と考えてみると、やはりまだ音源だけをデータで手に入れるのとは比べられない価値がいろいろあることに思い至りました。それについてはまたあらためて書きたいと思います。