以前のブログで今年は7月にはイタリアへ、8月にはオーストリアへマスタークラスの講師として参加することを書いていましたが、7月のアマルフィ音楽祭への参加は5月の時点で特にイタリアへ行くのはまだいろんな制約があって判断ができず見送ることになってしまいました。まだ少し残っていたコロナ関連の規制や、この状況ではまだ日本からはかなり限られたフライトの選択肢などから現実的に不利な部分が大きかったので諦めました。
コロナ明けで3年ぶりのヨーロッパでの仕事になりますが、8月のウィーンのVIP Academyの講師とロザリオ・マルチャーノ国際コンクールの審査には参加を決めています。こちらは例年よりは縮小された形で行うとのことですが、それでも事務局ではしっかりと準備されていて、すでにマスタークラス講習会とコンクールそれぞれに申し込みを完了した参加者は定員に達したとのことです。
まだまだ海外へ行くのは以前のように楽にはなってないですし、それに加えて燃油サーチャージ高騰や円安の影響もあってこれまでよりもお金はかかってしまいます。現在欧州へ行くのに必要な証明書の類としては、コロナの陰性証明書を日本への帰国時に見せるために現地出発前に取ってくるという規則だけが残っていますが、それ以外はヨーロッパへの行き来に関する制約は撤廃されています。このPCR検査を自費で払うというのはかなりの出費になりますし、現地でもとても手間がかかりますから、この無意味にも思える検査は日本も早くやめてほしいものです。
それでも4年ぶりにウィーンに行けるのはとても嬉しく、現地でまた新しい出会いがあるであろうことにも今からワクワクしています。


4年前、辻井伸行君のウィーン楽友協会(ムジークフェライン)でのコンサートに駆けつけたのでした。この写真はリハーサル時の風景。リハに立ち会っていた私にこの時点で何も聞いてなかったのですが、彼は本番でコンチェルトの後にカプースチンのエチュードをアンコールに弾いたのでした。あの驚きは忘れられません。


ウィーンの街角にもストリートピアノが!
男の子が弾いていました。

日本にも暑い夏が来て、毎夏にヨーロッパへ行っていたことを懐かしく思い出しました。
今後は毎回がとても貴重な旅行ということになりそうです。