実はブログはもう20年以上やってきましたが、最近は更新しない日が長く続くことも多かったので、また少し以前のように「音楽をやる人のためのヒント集」のように書いていこうかと思っています。
考えてみれば、まだ「ブログ」というものが発明されていない時期から日記のように自分のサイトにピアノ演奏や指導に関わることを中心にいろいろなことを書いてきて、それが元になって本が出版されたりしたわけですので、またその続編が出ても良いようにいろいろ綴っていきたいと思い始めています。
というのは、時代は今どんどん変わってきていることを感じているので、自分自身の考えもやはり変わってきたし、今考えていることを残しておくということも意味があるのではないかと思いました。
音楽を勉強している学生たちもやはり変わってきたように思うし、勉強の仕方ももちろん変わってきました。音源や資料には昔よりも簡単にアクセスできるようになったため、それが逆に弊害になっているというか、ネット上には情報が溢れていて、特にきっかけがなければアクセスしないというライフスタイルが根付いてしまって、逆に物事を知らないというようなことも多くあるような気がします。
例えば、音大の学生なら当然ベートーヴェンの『第5番』（運命）を知っているかと言えば、全然そんなことはないということを知って驚いたりします（笑）。いや、もちろん曲を聴いたことはあり曲名も知っているのですが、全曲（全楽章）を通して聴いたことは一度もない、というようなことです。例えば映画だって最後まで観なければ知ったことにはならないと思いますし、本も全部読まなければわからないものです。音楽も同じで、今はネットで「いつでもアクセスできる」という安心感があるために、逆に「いつまで経ってもアクセスしない」という状況があって、大事なことを勉強していない、あるいは知らない学生が多いように思います。
そんなわけで、いろいろ思うことがあるものですが、「ピアノ学習者」のためのヒントになる話題に限らず、少しコンスタントに日々の出来事や日常感じていることなど、些細なことも含めて今後は少し多く書いていきたいと気持ちを新たにしたところです。