一昨日のベヒシュタイン東京でのカプースチンのレクチャーコンサートは、お陰様で満席のお客様に囲まれて終了しました。座席は88席でしたが、キャンセル待ちの方もいらしていて、結局キャンセルが出ずに入れなかったというお客様もいらしたということを後でお聞きしました。とても有難いことでしたが、その方には本当に申し訳ありませんでした。

第1部ステージでは、まず私がホスト役として簡単に演奏とご挨拶をしたあと、伊石有里さんの演奏、そして二人でのトークセッションへ。カプースチンの生い立ちから話を始めました。あっという間の15分のお喋りの後、前半の最後は黒岩白雪さんによる演奏。カプースチンの中では珍しい曲も聴くことができましたが、最後のソナタ第12番は圧巻だったと思います。
第2部はふたたび伊石さんとのトークセッションから始まり、後半は森浩司さんによる『8つの演奏会用エチュード』全曲などの演奏。中身の詰まったプログラムで、あっという間の2時間でしたがお客様にはカプースチンの魅力を十分に味わっていただけたのではないでしょうか。コンサートの最初から最後まで熱烈な拍手を受け、聴衆の皆さんとの一体感がありました。感動の中で演奏会が終了したという感じでした。
ロビーでもたくさんの交流があって皆さん楽しんでいました。とても有意義な時間でした。
トークの中で話し切れなかった論点に関する質問をしてくださった方もいて、ロビーでも大勢の前でのレクチャーが少し続きました(笑)。カプースチンのイベントはまだまだニーズがあることを確信しました。

終演後、4名の出演者で
今回の演奏会の企画と宣伝に大きな協力をしてくださったベヒシュタインジャパンの皆様にもこの場を借りて御礼申し上げます。
話は変わりますが、今日と明日はサントリーホールを借り切って、わが東京音楽大学創立115周年記念の特別演奏会が行われます。大ホールとブルーローズホールの両方で、2日間にわたってさまざまなコンサートが繰り広げられます。
下にこの演奏会のサイトのリンクを貼っておきますので、ぜひ皆さまチェックしていただけますと幸いです。