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カプースチンと近況


今年の2月頃からカプースチンの話題が盛り上がっていましたが、先日4月23日の「カプースチン祭り」を挟んでまだ今もカプースチンの話題が尽きないようです。辻井君などは今も自身のコンサートやオケとの共演後のアンコール演奏であちこちでカプースチンを弾いて聴衆から大反響を得ているようですし、テレビ番組では例えば今週の「題名のない音楽会」(6/10放送予定)では再びカプースチンが取り上げられて、番組のタイトルはなんと「みんな大好き!カプースチンの音楽会」。そうか、みんなカプースチンが大好きだったんだ。(笑)

今回の「題名のない音楽会」では、ピアノ以外の楽器で奏でるカプースチンが披露されるようで、出演者にはどうやら先日私が「カプースチン祭り」で共演したザ・レヴ・サクソフォン・カルテットの4人や、チェリストの宮田大さんなどがラインナップされているようです。これを見ても、もうカプースチンはメジャーな作曲家と言って良いですね。ピアノソロだけではなく、室内楽曲やピアノ以外の楽器のためにアレンジされた作品も演奏されるようになりました。

またカプースチンの楽譜出版に関しては、昨日もちょうどドイツから連絡があって、カプースチン作品の出版を担うショット社からまた新たに3曲のピアノソロ作品の校正を依頼されました。今年に入って私はショットからカプースチンの比較的ページ数の多い作品、ピアノデュオやピアノトリオの楽譜の校正を頼まれて終えたばかりでしたが、早くも次の作品をまだどんどん出してくる勢いです。ちなみに私がショット社から校正を依頼された作品は、数えてみると昨日のソロ曲3曲でなんともう56作品になります!

いつも私も追われるように楽譜の校正をやっておりますが、それでもカプースチンの全161作品の中にはにはまだ出版されていない曲もありますし、特に大規模な作品は出版はされずレンタル譜を使って演奏しなければならないものもあります。コンチェルトなどはほとんどそうだと思います。

8月頃には、実はまだ公にはきちんと演奏されたことのない有名なカプースチン作品が新たな演奏形態で聴けるチャンスがいくつかあるようです。まだこれは新着したばかりの情報ですので、もう少し具体的になってきたらこのブログでもお知らせしたいと思っています!

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