音楽雑誌「ムジカノーヴァ」7月号が発売になりましたが、この号で「出版150周年 “ハノン”の魅力再発見!」という特集がされており、ブログでも先日少し触れていた奈良井巳城先生と私の対談が載りました。執筆は道下京子さん。


特集1「ハノンの“魅力”再発見!」(p.15~)
この特集の中でこの対談が3ページ、私が書いたハノンの練習に関する論考が4ページ。合計7ページも占領してしまいました。
そしてちょうど同じ号の98ページには、山本美芽さんによって書かれた4月末の「カプースチン祭り2023」のレポート記事が写真入りで載っておりました。こちらも有難く拝見しました。
そう言えば「カプースチン祭り」の記事は、「月刊ピアノ」の今月号(6月号)にも大きく取り上げてくださっていました。2月からのカプースチンブームは、おもに角野隼斗さんや辻井伸行さんの活動によって今も去っていないというような印象です。ネットからの情報だけでもものすごい反響ですね。
ところでハノンですが(笑)、これだけ150年にもわたって売れている楽譜であるにもかかわらず、本当に効果的に使っているという人は少ないのではないかと私は今でも感じています。世界のあちこちで、ハノンの練習曲は「音を強く、テンポを速く」弾くべき、と長く思われてきて、「機械的」に指を動かすと印象づけられている人も多いのではないでしょうか。私自身はもっぱら「手を整えるため」「コンディションを整えるため」「タッチと音色の感覚を研ぎ澄ませるため」に使っています。
詳しくはぜひムジカノーヴァ7月号をお読みください。(笑)
ムジカノーヴァは今月号から電子版も併用されることになったそうで、雑誌のあり方もどんどん変わっていきますね。私はついに最近ではKindleでも本を読むようになりました。自分に必要な情報はやはりどこからでも取り入れたいので、ツールを広げておくことは大事かと思っています。