カプースチンのピアノ協奏曲第5番の日本初演の日がいよいよ近づいてきました。
本番は11月15日、大阪のザ・シンフォニーホールです。
今日は、指揮者の飯森範親さんと初の打ち合わせでした。
実際にオーケストラとのリハーサルが始まるのは本番の数日前からですが、今日は出来上がったばかりのスコアの誤植などを点検しながら、指揮とピアノのみで最初から最後まで通してきました。
ソロピアノにとってはけっこう難度の高い曲ではありますが、飯森さんの指揮だと本番もとても安心できそうな気がしてきました。テクニカルな部分はもちろんですが、精神的に助けてもらえる感じがとても有り難いです。まずは順調な進み具合です。
もう曲が本当に素晴らしいので、この幻のコンチェルトが今回演奏できるというのは本当に嬉しいことです。あとは練習あるのみですね。
ところで、黒鍵のグリッサンドが数カ所に出てくるのですが、思いあまって今日は指の皮が向けて負傷しました(笑)。それとは別に、実は飯森さんを訪ねる直前の電車の中でカバンをつかむ時に自分の爪でもう一方の手の指を引っ掻いて傷を作ったというのもあって、帰って来てから絆創膏に囲まれた指になってしまいました(笑)。
それにしても、グリッサンドで指を怪我するなんて自分はこれまで一度もなかったのですが(生徒にはあった(笑))、気をつけなければいけませんね。白鍵のグリッサンドはまったく安全だと思うのですが、黒鍵はけっこう危険です。たとえピアニッシモでも20回くらい弾くと指の皮が向けたりします。どうしても指の爪の部分だけでは弾けないですから。黒鍵のグリッサンドだけは、本番以外はあまり本気で弾いてはいけませんね…。