カプースチン祭りが2週間後に迫りました。
今回の第2部「レクチャー&演奏」のステージでご一緒する植松洋史さんをが打合せに来てくださいました。

植松洋史さん
彼のことを詳しく知らない人もいらっしゃるので、あらためて紹介しておきたいと思います。
実は2000年前後にマルク=アンドレ・アムランが日本に初めてやって来た頃に、カプースチンの自筆譜のコピーが日本のアマチュアのピアノ弾きの一人からアムランに手渡され、そこからカプースチンがどんどん広まっていった、という経緯がありました。
ちょうどその頃に東大ピアノの会に所属していたメンバーから「ちょっとすごい先輩がいる」と彼のことを教えてもらったことを記憶しています。当時はカプースチンを手がけていた人はまだかなり限られていましたが、彼はおそらくかなり早くにカプースチンを弾き始め、2008年に私がアマチュアのピアノ弾きたちとのコラボで「カプースチンの祭典」というイベントを立ち上げた時には、すでに彼も参加していた記憶がはっきりあります。その時点ではもう私も彼と友だちになっていたはずです(笑)。そんなわけで彼もカプースチンにはもう20年くらいは触れていることと思います。
今回は、前回のカプースチン祭りに続いてカプースチンの後期のピアノソナタからいくつか取り上げて、二人で簡単な解説と曲の解剖をします。もちろん演奏もいたします。
前回はピアノソナタ第10番、第12番、第13番、第15番などに触れましたが、今回は第11番、第16番、第17番などを紹介させていただく予定です。どちらにしてもカプースチンファンにとっても難解な部類の作品であることは確かですので、今回はできるだけわかりやすく、カプースチン初心者にも必ず楽しんでいただけるような内容にしたいと思っています。カプースチンを今より少し深く知ってみたいと思っている方、これまでに聴いたメジャーな曲以外にもカプースチンのいろんな曲を知りたいと思う方、作品について少しだけ真面目にアプローチしてみたい(作曲法についても知りたい、など)と思っている方、あるいは単なる好奇心で珍しいものを聴いてみたいと思う方はぜひご期待ください!
ということで、今回のカプースチン祭り第2部では植松洋史さんと楽しく対談し、演奏では曲の良さや作品の凄さを多くの人にわかってもらえるよう準備していきたいと思います。
♪おまけ
最近のブログで「CDの時代はもう終わるかも(?!)しれない」などと書きましたが、先日たまたま新宿へ行った時に、「そう言えば最近のCDショップはどうなっているだろう?」と思って数年ぶりにタワーレコードに入ってみました。クラシックもCD売り場は健在でした。良かった。
カプースチンのCDの棚には自作自演盤も以前と同じように多く並んでいたのでそれも安心。それからフランク・デュプレの一番新しいカプースチンCD(ピアノ協奏曲第2番と第6番の最新録音入り)の現物もちゃんとあったので、思わず自分用に買ってしまいました。(笑)

もちろんこのCDの演奏音源はすでに断片的にはいろんな媒体で聴いてはいましたが、考えてみれば音盤の現物は持っていなかったのでした。と言っても、こんな貴重な録音があまり語られずにリリースからもう1年も経っていますね!
以下の記事で一度だけブログで紹介したことがありましたが、いつかあらためてこのCDの価値についてきちんと触れたいと思っています。